Voxelab Aquila X2 フィラメントの剥がれと反り

前回、テストプリントのハンドルを作ったので、
いよいよ自分で設計した物を印刷して行こうと思います。

モデリングの作成には、Fusion360を、
スライサーには、Ultimaker Cura 5.2.1を使います。

最初は、練習も兼ねてスマホのケースの爪を作成してみます。

私の使ってるスマホは、Galaxy S8で古い機種になります。
お気に入りの革製ケースを使ってるのですが、長年使っていて、
本体を固定する樹脂製の爪が折れてしまって、アロンアルファで修理しながら
だましだまし使っています。

Galaxy S8が古いので、新しいケースが欲しくても無いんですよね(T-T) グスッ

なので樹脂爪を復活させれば、ケース自体買い替えなくても済むので、
3Dプリンターで作成してみます。

かなり試行錯誤して、完成したのがこちら
印刷結果①.jpg
ある意味ケースを作るより難しかったのですが、
無事に完成しました。

この時は、まだ剥がれや反りとは無縁でした(( ´-` ) .。oO


練習も終わって、いよいよ他の物を作って行こうと思った頃から悲劇が…
厚みのある印刷を始めると剥がれによる反りが出始めました。

ガラスベッドのクリアランスがバラついてるので、当然と言えば当然なんですが。

この辺りから苦行になっていきます。

まず、ベッドのクリアランスがどれだけあるか分からないので、
シクネスゲージを購入しました。
印刷結果②.jpg
ベッドの四隅を0.1mmに調整したあと、一番狭いポイントがどれくらいか、
計ろうとしたのですが、狭すぎてシクネスが入りません。(T-T) グスッ

シクネスの一番小さいのが0.04mmで、それより狭い状態です。
目測で0.01mmくらいかと判断しました。

これでは、調整できないので、中心点を0.05mm確保して、
できるだけ四隅が均等な高さに揃うように調整します。

この状態で印刷していたのですが、
円形の台座を作る必要ができたので、
直径120mmの台座を作ってみたのですが、
印刷結果③.jpg
反り反りです。(T△T) アウアウ~

台座の底面を見てみると、
印刷結果④.jpg
赤枠で囲んだ部分が定着していた部分なんですが、
横90mm✕縦80mm程度しか定着してません。

そうなると綺麗に印刷できる範囲が、80✕80の範囲しかできません。

大きい物が印刷できなくなります。


ちなみにベッドのクリアランス調整に1~2時間かけて、この結果です。
ほんとイヤになります。ヽ(`⌒´)ノ ウッキー

定着を上げる方法をネットで探して、
・ベッド温度を上げる
・ノズル温度を下げる
・フィラメントの積層厚を上げる
・ベッドの油脂分をアルコールで取る
・スティックのりを表面に塗る
・マスキングテープを貼る

・ベッド温度を上げる
 PLAのベッド温度は、設定しなくても定着するなんて情報もあったのですが、
 正直、ブリムですら定着しません。
 なので温度を調整してみます。

 Curaの初期設定では、60℃になっていたので、65℃で印刷してみます。
 最初は綺麗に定着していたのですが、積層が進むと反り始めます。
 70℃だと少しマシになりますが、縁が少し反ります。
 70℃以上からは、あまり変化がなかったので、70℃に設定しました。

 もはやABSで印刷してる気分です。(-"-;)

・ノズル温度を下げる
 ノズル温度を下げるのは、ベッド温度との温度差が大きいと、
 印刷中の積層と下の層との温度差で、縮むらしいので、温度を変更してみます。

 使ってるPLAの温度帯が、190-220なので190から5℃づつ温度を変えて印刷。
 正直、変化はありませんでした。

・アルコールでベッドを綺麗にする
 これは止めた方がいいです。
 Aquilaのベッドは、カーボンコーティングされています。
 コーティングがアルコールでハゲます。

 ダメと書きましたが、当然やってみました。
 拭いた時は、定着しやすいのですが、2~3度で定着が悪くなります。

 都度、拭かなければならないので、どんどんコーティングがハゲます。
 拭き上げ過ぎると、コーティングが無くなって、余計に定着しなくなるおそれも。

 ベッドの洗浄は、中性洗剤で水洗いがいいと思います。
 表面活性剤が配合されてるので、すすぎはキッチリした方がいいです。

 ちなみにケロは、洗面台にあったキレイキレイで洗浄してます。
 おすすめはしません。(^.^; オホホホ

・スティックのりを塗る
 かなり効果あります。
 しかし、クリアランスがとれてないので、100mm以上の印刷で反りが出始めました。

 定着してる中心部は、手で剥がせないくらい密着しています。
 効果が高いですが、成型後にハガレにくく、ベッドの掃除を小まめにする必要があります。

・マスキングテープを貼る
 試してません。
 他にもケープを使うとかあります。


定着の型をブリムにして、ブリム幅を大きくして、スティックのりを塗って…
もはや印刷より準備の方に手間が掛かります。

それでも反りが治まらないので、年末は発狂しそうになってました。(。-`ω-)


しかし、状況打開の救世主を見つけました。
と言うか早い段階で導入しようと考えていたのですが、
画面の文字化けが出ていて導入をあきらめていた物があります。

それは、カスタムファームでっす。

カスタムファームを入れた事で、ほんと悩みが解消しました。(^ё^) ♪♪

次回は、救世主”カスタムファーム”のインストールを記事にしようと思います。
最初に画面の文字化けが出るので、インストールできないと勘違いしていたのですが、
問題無くインストール出来る事が分かったので、次回はその辺りを記事にしようと思います。

今回は、このへんで(^^)/~~デハデハ

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