Voxelab Aquila X2 メッシュベッドレベリングとバグ

UI崩れでインストールできないと思っていたカスタムファーム。

前回、なにごとも無くインストールできたので、
さっそくマニュアルメッシュベッドレベリングを行います。


メッシュレベリングとは、
ノズルとベッドのクリアランスを定点測定し、オフセットをデータ化したものです。
このデータを元に印刷時にZ軸が補正され、適切なクリアランスで印刷ができます。

カスタムで用意されてるのが、
・3×3 9点
・4×4 16点
・5×5 25点

三つが用意されてます。

どれか一つを選択して、インストールする事になります。

私のガラスベッドは、厚みバラつきが大きいようなので、
5×5で、より細かくデータ取りする事にしました。

測定点は、多い方がより精度が上がるのですが、
時間と手間が掛かるので、バラつきが少ないベッドなら3×3でいいかと。

メッシュの作成には、自動で行うBLTouchや3DTouchが販売されてます。
手動が面倒な方は、自動化キットを購入するのもありでっす。

私は、購入する予算がないので我慢です(T-T) グスッ


さて、メッシュ作成なんですが、Google先生にたずねてみると、
【3Dプリンター】Voxelab Aquila でマニュアルメッシュベッドレベリング
メッシュ作成の内容を分かりやすく解説されているJintoさんのブログです。
有益な情報ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。m(_ _)m

マニュアルメッシュベッドレベリングを呪文の様に解説されてるのが、
おもしろいです。

BL-Touchについても触れておられます。

このブログを参考に進めて行こうと思うのですが、無印のAquilaで説明されてます。
おそらく、N32かG32チップだと思います。

H32だとステップ2にバグが潜んでいるので、先に説明しておきます。

・ステップ2「Leveling Active」にチェックを入れ「Create New Mesh」を選択

この項目、H32ベータ2版では、メッシュデータが無いと、
Leveling Activeにチェックが入らないように変更されてます。

なので先にメッシュデータを作ってからチェックを入れるようにしましょう。

Leveling ActiveをONにした時のバグ
これ結構怖いんで、気を付けた方がいいと思います。

あくまで、5×5のファームで見つけたので、3×3や4×4で出るか分かりません。

メッシュ作成時に、途中でキャンセルする事ができるのですが、
この中途半端なデータを作成するとバグが出ます。

例えば、3点目まで測定してキャンセルをしたとします。
3点分のメッシュデータが作成されます。

本来SaveMeshしないと保存されないはずなんですが…

データが1点でも存在すると、
Leveling Activeにチェックを入れる事ができるようになります。

この状態で動かすと、データが不完全で読み込めなくなります。
ここで読込みエラーとかあればいいのですが、何もないので気付きません。

この状態で普通に動かす事ができてしまいます。

しかもXY軸だけが普通に…
そうですZ軸だけロックが掛かって、高さが変わらなくなります。

ちなみに手動でZ軸を調整しようとしても、NaNの表示で変更できなくなります。

これ実際にホーミングで動かして、Z軸がホップせずノズルがベッドすれすれで
ホームまで戻った時は、汗が出ました。(;´・ω・)

最初は、訳が分からなくてあせりましたが、
カスタムファームの注意書きにあったNaNは、これの事かと気づきました。

もしこれが出た時は、あせらずLeveling ActiveをOFFにしましょう。
Noデータのメッシュがある為、オフセットが読み込めず、ロックされるだけなので。
Leveling ActiveのチェックをOFFにして、手動でZ軸が動けば問題ないです。

後は、完全にメッシュデータを作成すれば問題なく動いてくれます。


・メッシュデータの確認方法
MeshBedLevelingで確認する
CreateNewMeshを実行すると
レベリング⑥.jpg
MeshBedLevelingメニューが開きますが、
一番下にGotoMeshValueの項目があります。

ここに前回設定したオフセット値が表示されるので、
NaNならデータが無いと分かります。

初めて測定する場合は、NaNと表示されてるので、
入力しましょう。

MeshViewerで確認する
レベリング①.jpg
levelの中に、MeshViewerの項目があるのでクリックします。
レベリング②.jpg
MeshViewが開くので、ViewerShowValuesにチェックを入れます。
レベリング③.jpg
続いて、上にあるMeshViewerをクリックします。
レベリング⑤.jpg
作成したメッシュデータを見る事ができます。
ここに一つでもNaNがあるとバグる可能性があります。


電源を切るとLevelingActiveのチェックが外れるので、
次に印刷する時にチェックを入れる必要があります。

同時にMeshViewを確認するといいかと思います。


kero流手抜き簡単レベリング
おすすめしませんが、こんなやり方をしてるので紹介します。

一度、丁寧にメッシュを作成したら大きく変わる事がないので、
毎度、25点も測定するのが面倒です。

そこで手抜き簡単に設定できるようにします。

まず5×5の四隅、1・5・21・25の測定点をZ軸0.08mmに設定します。
CreateNewMeshでも手動でも、どちらでもいいです。

この四隅で紙かシクネスを挟んで、ノズルとベッド間を0.1mmに調整します。

Z軸は、リミッタースイッチに接触した点が0mmになります。
レベリング⑦.jpg
四隅を0.08mm設定して、0.1mmのクリアランスを取ると
ホーミングしてもテーブルに接触しないので安心です。

折角、メッシュが作れるのに手間を掛けて調整??
と思われるんですが。

ここからが簡単になります。

この四隅の設定をした状態でメッシュを作成します。
初期段階が重要なんで、しっかり調整します。

これで準備完了でっす。(^ё^) ♪♪

後は、クリアランスが狂ったら1・5・21・25の四点で、
ベッド高さを、シクネスを挟んで0.1mmに調整すれば元通りになります。

テーブルの高さが少し斜めになっても、5×5メッシュだと10点くらいは修正しないと
ダメになります。

これ測定点が多いと、結構大変なんですよね。

一度、きっちりメッシュを作成すれば、四隅を揃えるだけで、
クリアランスが戻ります。

3×3くらいなら、メッシュを都度更新でも楽ですが、
4×4以上なら修正するだけで時間が掛かります。(T-T) グスッ

なので基本的なレベリング調整の方が早く終わるんですよね~


最後にもう一つのバグを紹介して〆ようと思います。

印刷中にTuneメニューが開く
コントローラーのダイヤルを押し込むとメニューの決定ができるんですが、
ピッ!とビープ音が鳴るかと思います。

印刷中、突然ビープ音が鳴る事があります。
画面を見ると、Tuneメニューが勝手に開いております( -᷄ω-᷅ )💭

このバグは、今の所、大きくトラブルになってないのですが、
印刷中にTuneにカーソルがあるので、決定ボタンのバグなのか、
それともTuneが開くバグなのかは分かりません。

決定ボタンのバグなら、PauseやStopにカーソルを合わせてると、
印刷が途中で止まる可能性もあるので注意でっす。

ちなみに決定ボタンのバグなら、Tuneメニューが開いても、
一番上の項目がBackになってるので、印刷画面に戻るだけで済みます。

フォームページの注意書きにも離れないで下さいとあるので、
出来るだけ離れない方がいいと思います。

keroは、印刷放置で寝たりしてますが… (^.^; オホホホ


今のところ大きなトラブルもなく、印刷失敗も無くなったので、
ほんとに入れて良かったなと実感しております。

カスタムファームを入れて、もう一つ恩恵があります。
ガラスベッドの歪みの特徴を把握できました。

MeshViewerを見れば一目瞭然です。
レベリング⑧.jpg
倍率を上げて表面を図にすると、こんな感じになります。

これはメッシュレベリングしないと、
4点測定では剥がれが出るはずでっす( ̄~ ̄;) ウーン

この歪みって私の物だけなんですかね~
他の方は、問題ないんでしょうか?

それとも3Dプリンターの精度って、こんなもんなですかね…

高い点と低い点で差が0.11mmあります。
手動では、合わせられない訳です。(T-T) グスッ

H32のカスタムファームは、バグがあるので、
導入は自己責任となりますが、入れるだけの価値がありました。

少しバグが怖いですが、見つけたら報告したいと思います。

ベッドの歪みが気になる方は、一度カスタムファームを入れて、
表面を調べるのもありだと思います。

バグは嫌だって方も、すぐにオリジナルファームに戻せるので(っ˘ω˘c ).oO

カスタムのメッシュレベリングは以上となります。
今回はこのへんで(^.^/)))~~~bye!!

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