バイクインカムをヘッドセット化する

いよいよ4月、春がやってきました~(T-T) グスッ
実は、スキーが終わって少し悲しんでおります。

まだまだ滑れるスキー場はあるのですが、
予算がないので、シーズンOFFとなりました。

前置きは、これくらいにして、
バイクインカムのヘッドセット化について書こうと思います。

まずバイクインカムとは、バイク用のBluetooth無線機です。
同時通話が可能で、ハンズフリーで会話を楽しむ事ができます。

スマホとの接続が可能で、音楽再生やナビを聴く事もできます。
上位機種になれば、ラジオや音楽共有の機能もあります。

このインカムをスキーで使うと楽しいので、前回記事にしました。


ただ、バイク用と言う事で、ヘルメットに装着する物になります。
なので、配線が長く、スピーカーとマイクがバラバラになっています。

これを帽子の内側やマスクの内側に取り付ける必要があるのですが、
正直、配線の取り回しが面倒で、ウェアを脱ぐときなんか苦労します。

そこで、ヘッドセット化できないか調べてみたのですが、
こんな使い方をする人がいないようで、情報が見当たりませんでした。

悩んだ挙句、自作するしかない!って事で、
使えそうな素材を探してみます。

ダイソーヘッドセット.jpg
ダイソー:マイク付きヘッドセット
税込み220円

これなら安くて御あつらえ向きです。
しかも心置きなく分解ができます。(^.^; オホホホ

形状を確認して、スピーカーとマイクが付けられるか調べてみます。
ヘッドセット①.jpg
スピーカーのスポンジを外すと平らな面があるので、
ここにスピーカーは貼り付けられそうです。

問題は、マイクの方…
ヘッドセット②.jpg
外側は、丸みがあるのでテープで張り付けるのは難しい感じですね。

それに、元々付いてるマイクが邪魔なので分解してみます。
ヘッドセット③.jpg
爪が三カ所あります。
精密ドライバーで丁寧にロックを解除します。
結構、ピッタリのサイズなので、丁寧に外さないと折れるので注意でっす。

中を見ると、
ヘッドセット④.jpg
スピーカーは蓋の裏側に接着されていて、
そこからマイク配線が繋がっています。

まずは、マイク配線が必要ないので、カットしてネジを外します。
これでマイクが取り外せます。

続いて、スピーカーも必要がないので取ります。
ヘッドセット⑤.jpg
少し分かりにくいのですが、赤丸で囲んだ部分に切り欠きがあります。
ここにドライバーを入れてこじれば、簡単にスピーカーを分離できます。

接着剤は弱いので割れる心配はないですが、
個体によっては、強いかもしれないので丁寧に外しましょう。

インカムのフレキシブルマイク
ヘッドセット⑥.jpg
根本が円盤状のベースになっていて、ここにテープを付けて
ヘルメットに張り付けるようになっています。

このベース部分をダイソーのヘッドセットに埋め込んで、
蓋をすれば固定できそうなので、加工していきます。
ヘッドセット⑦.jpg
赤線がインカムマイクの収まる位置になります。
直線部分は、マイクのアームが通る部分になります。

加工と言うほどではなくて、このアームが通る部分を、
ニッパーでカットするだけです。(^.^; オホホホ

マイクのベースが、蓋で固定されるぐらいの深さにカットしたいので、
マイクのベースを載せながらカットしていくと良いかと思います。

蓋裏にも、スピーカーを接着していた部分がカサ高になってるので、
少しカットして調整します。

上手く納まれば蓋をして完成です。
ヘッドセット⑧.jpg
マイクのベースを上手く埋め込めました。
カットする際、職人の方なら寸法を合わせて、
ヤスリで調整なんてできるのでしょうが、ケロは素人なので、
これが限界でした。(T-T) グスッ

見た目は悪いんですが、がっちり固定できてるので無問題!

続てい、スピーカーを取り付けます。
スピーカーは付属のマジックテープがあるので、
蓋の平な面に張り付けるだけですね。
ヘッドセット⑨.jpg
これで部品の取り付けが完了しました。

あとは本体を接続すればOKなんですが、
配線が邪魔になるんですよね~。

ヘッドセットを頭に装着すれば、すぐ使えるってのが理想なんで、
配線を隠す方法を考えてみます。

・インカム本体をヘッドセットに装着できるようにする

ヘッドセットに元々付いていたマイクを外したんですが、
ネジで固定されていたので、ネジ穴が残っています。
ヘッドセット⑩.jpg
インカム本体をヘルメットに装着できるように、
付属のマウントがあるのですが、それを見ると。
ヘッドセット⑪.jpg
良い感じのネジ穴があります。

この部分をネジ留めすれば、ヘッドセットに固定できそうです。

ヘッドセットのネジ穴が2mmで、マウントの穴が4mm
このままでは、マウントの方が大きいのでグラつきます。

また、2mmネジでは折れやすいので、4mmに合わせます。

ヘッドセットの穴をドリルで拡張します。
ヘッドセット⑫.jpg
拡張する注意点は、
樹脂が柔らかいのでいきなり4mmにしない方がいいです。
穴の中心がズレたり、割れたりするので、2mmに近いドリルで
順にサイズを上げていく方が上手く拡張できます。

ドリルが無い場合は、樹脂が柔らかいので千枚通しでも拡張できます。

拡張できたら穴の外側に、マイクの回転止めの突起があるので、
ニッパーでカットします。
ヘッドセット⑬.jpg
写真はカットした後なんで分かりにくいですが、
赤丸の部分に突起があります。
これをカットしないとナットが留められません。

できるだけ平になるようにカットできたら、
M4なべ小ネジ15mmを内側から挿しこみます。

外側は、突起部分をカットして出来た段差があるので、
ワッシャーの上からナットで留めます。
ヘッドセット⑭.jpg
ネジは締めすぎると樹脂が割れるので、指で回して緩まない、
それぐらい締めておけばOKです。

このネジにマウントを挿してネジ留めすれば終了なんですが、
スキーが前提なんで、普通のナットでは、どうしても緩んできます。

滑ってる最中に脱落したら目もあてられないので、
ヘッドセット⑮.jpg
ゆるみ防止ナイロンナットで固定します。

ネジの内側にナイロンが仕込んであって、
締めるとナイロンが噛んで、ゆるみにくくなるナットです。
マウントを挿しこんで、外からナイロンナットで固定します。
ヘッドセット⑯.jpg
ヘッドセットと本体の一体化ができました。

残るは配線の処理でっす。

配線は折りたたんで、ヘッドバンドに固定するしかないので、
結束バンドで固定します。

このヘッドセットは、頭のサイズに合わせてヘッドバンド部分が、
左右伸び縮みするので、この動きを邪魔しないように配線する必要があります。

まず頭のサイズに合わせて、左右を延ばします。
ヘッドセット⑰.jpg
写真左が頭に合わせたサイズです。

頭に合わせたら、右写真のように左右とも3段ほど延ばします。
これで配線すれば、縮める事もできるので問題ないでしょう。

準備ができたので、配線を固定します。
固定する箇所は、
ヘッドセット⑱.jpg
左の赤線を引いた部分です。
ここで固定すれば、ヘッドバンドの伸縮に影響しないので、
余ってる配線を右写真のように結束バンドで固定します。

左スピーカーの配線を固定できたので、
配線をヘッドバンドの上を沿うように配線して、
右スピーカーも左と同じように、余った配線を結束バンドで固定します。
ヘッドセット⑲.jpg
右スピーカーの配線も同じように固定できたら、
ヘッドバンドを縮めて、一番短い長さにしておきます。

配線がむき出しなのはまずいので、外装を用意します。
ヘッドセット⑳.jpg
100均で手に入る束ねるチューブを使います。
硬さと、柔軟性、共に外装にはピッタリの素材でっす。(^ё^) ♪♪

結束バンドをの頭に引っ掛けるようにして、巻いて行きます。
ヘッドセット㉑.jpg
この時の注意点が2つ
・結束バンドは動かないようにしっかり固定しておく
・束ねるチューブをできるだけ隙間ができないように巻く

結束バンドの頭がストッパーの役目をするので、
動いてしまうとチューブがズレてしまいます。

チューブを巻く前にヘッドバンドを縮めたので、
ヘッドバンドを伸ばした時に、隙間が大きくなるので、
最初は、できるだけ隙間がないように巻いておきます。

外装ができました。
しかし、これでは使えないですね~ (T-T) グスッ

やはりカバーを巻かないとダメですね。

良い素材がないかと探してみたところ…
ありました!
ヘッドセット㉒.jpg
ダイソー レッグウォーマー

こんなモフモフじゃなくてもいいです。(^.^; オホホホ

伸びる生地のものなら使えます。
ビニール系やナイロン系は、伸びないので今回はパス。

ソックス生地やモフモフの方を使います。


レッグウォーマーの長さは、35cm以上ある方が、
長さに余裕があるので調整しやすいです。

まず、レッグウォーマーを幅5cmくらいで縦にカットします。
ヘッドセット㉓.jpg
赤線で引いた部分をカットします。

写真の下側のやつが、カット後の物です。

折り目を中心にカットしてるので、広げると10cm幅になります。
この折り目を中心に、生地を裏返します。
ヘッドセット㉔.jpg
裏返して両端を揃えたら、端から5mmくらいを縦に縫い合わせます。

ホッチキスで仮留めした物ですが、
ヘッドセット㉕.jpg
ホッチキスの部分が、糸で縫いつける位置になります。
端から端まで縫い付ければ、チューブ状になると思います。

最後に生地を裏返せば、縫い目が中に隠れるので、
カバーのできあがりです。

このチューブをヘッドセットに履かせれば完成です。
ヘッドセット㉖.jpg
スピーカー部分から履かせていくので、硬い生地ではできないです。

レッグウォーマーの生地は、切った部分が巻いたりももけたりするので、
両端をフェルトで巻いておくといいかと思います。

この辺りはセンスがないので、少々見た目が悪いです。
(;^o^) \(ToT )あんたほんとにそれでいいの


裁縫ができない、めんどう、って方には、

貼り合わせに便利な、
ヘッドセット㉘.jpg
このテープ、かなり強力なんで布に使うと剥がれません。
生地の貼り合わせには、かなり便利なテープになります。

ちなみに、カバーの端にフェルトを巻いていますが、
このテープで貼り付けてます。



以上が、ヘッドセット化の内容になります。

少し見た目がダサいんですが、ニット帽を上から被るので、
外からは見えないです。

ただ、帽子がふくらむんで違和感あるのですが…
(°-°;)ヾ(-_- ;) シモシモ・・

インカムのヘッドセット化に興味がある方は、参考にしていただければ幸いです。

もっと簡単で、いいヘッドセットのアイデアをお持ちの方は、
コメント頂けるとうれしいでっす。


それではこのへんで(o・・o)/~マタネェ



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